【中世フランス世界観にうっとり】“愛と信仰”、残酷な歴史の中で咲く人間の強さと弱さに魅せられる読書|『猫と騎士と巡礼の道』に心を奪われた理由

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、山田正章さんの『猫と騎士と巡礼の道』です。

読みやすさ
(2.5)
切ない
(3.5)
中世ヨーロッパ世界観
(5.0)
騎士精神を満喫
(4.0)

おすすめしたい人
◎中世ヨーロッパの世界観に浸りたい人
◎立場や宗教を超えて、「何を信じて生きるか」「どう死を受け入れるか」など、普遍的なテーマを味わいたい人
◎中世の恋愛事情が知りたい、“愛”という感情を深く掘り下げた物語が好きな人

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あらすじ・感想

13世紀フランス
異端カタリ派との交友が深かった詩人、ギローは
異端派排撃から逃れるべく巡礼の旅に出る。

<本の感想です>

恋という感情が
まだ人々の理解に及ばなかった時代。

 

「異端狩り」の対象とされた、
カタリ派の女性に恋をしたひとりの騎士がいた。

 

騎士としての使命に抗いながら
誰にも受け入れられない”熱の病”と闘っていた男の

 

苦しみまみれの葛藤
愛を超えた狂気。

 

位や立場が違っても人には悩みがあり
誰にも言えない想いがあり、
貫きたい信念がある

想像していたより、可愛らしくて危なっかしい騎士さまの人間味溢れる描写に引き込まれた。

 

たくさんの者を殺めた私には
神からどんな仕打ちが待っているのか。

 

異端狩りという
想像を絶する残酷な歴史的事実を背景に

 

祈らずにはいられない人々の苦悩
死後の幸せにすがりたくなる気持ち…

 

時代の厳しさが静かに伝わってきました。

救いのある終わり方が
優しい余韻を残してくれます。

 

カタカナが多めですが
中世ヨーロッパの雰囲気、人々の考え方、恋愛観に触れ
冒険のような
人生教訓のような不思議な世界が新鮮でした

 

中世ヨーロッパ史の物語…
読めば読むほどはまっていきそうです🍃

 

それでは、今日も素敵な一日を📚

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