【社会派ミステリー小説おすすめ】社会の矛盾と人間の良心がぶつかり合う、衝撃の連続に感情が揺さぶられる読書体験。生活保護制度の闇に迫る、『護られなかった者たちへ』が心をえぐる理由

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、中山七里さんの『護られなかった者たちへ』です。

読みやすさ
(4.0)
感動
(4.0)
社会問題の深掘り
(5.0)
展開の速さ
(4.5)

おすすめしたい人
◎ 社会問題をテーマにした物語に関心がある方
◎ 正義とは何か、善悪の境界に疑問を持ったことがある方
◎ 心揺さぶられるミステリーや、人間ドラマに没入したい方
◎ 生活保護や福祉の現場が抱えるリアルに触れてみたい方
◎ 感情を揺さぶる「読後に考えさせられる本」が好きな方

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

仙台市の保健福祉事務所課長が、
手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。

怨恨による殺害とは考えられない
物盗りによる可能性も低く、捜査は難航する。

彼はなぜ、
こんな無惨な殺し方されなければならなかったか。

<本の感想です>

本来護られるべき者が見捨てられていく世の中。

生活保険の受給制度を題材に、
日本が抱えている社会問題へと切り込んでいく

正義と悪に対する固定観念をひっくり返してしまうストーリー

いったい誰に対して感情をぶつければいい?

 

登場人物たちの大切なものを守りたいという人間らしい言動が
私を物語の奥へ奥へと引き込みます。

 

読み手の心を最後まで揺さぶり続ける人間ドラマと
永遠に繰り返されていく問題提起

 

社会派ミステリーとしての魅力が凝縮されていて
息をするのも忘れるくらい夢中になりました。

 

社会的弱者を救うために施行されたはずの
生活保護制度。

 

割に合わない仕事を毎日こなさなきゃならない職員や
生活費を少しでも多く確保して安心を得たい国民、
援助の申請を躊躇してしまい弱っていくお年寄り

 

生きるために
人間、欲がでるのは当たり前で
みんなが護られるべき者であるから、ルールが増えていく。

 

どの立場の気持ちを考えれば考えるほど
完全な悪ではない気がしてきて、余計やるせない気持ちにかられます。

 

ーーー結局は誰のせい?

 

この問題を見越せなかった国か..
それを期待し頼る国民か..

 

簡単に解決できる問題ではないからこそ
まずは現状を知っておかなければならない。

私に危機感を募らせた一冊でした。

さすが中山七里さん、面白かったです。

それでは、今日も素敵な一日を📚

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