れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、中村敦夫さんの『狙われた羊』です。
⚪︎社会問題を身近に感じ考えさせられる物語が読みたい
⚪︎ハラハラゾクゾクさせられる没入感ある小説を探している

「狙われた羊」 著者:中村敦夫 / あらすじ・感想
ーーー「人さらいはやってもらえるんでしょうか?」
浮気調査ばかりで仕事意欲を喪失している探偵・牛島のもとへ
舞い込んできた奇妙な依頼。
依頼人の息子の突然の失踪により浮かび上がった疑いとは、
あやしげな団体、国際キリスト敬礼協会への入信だった。
<感想>
デマがデマを呼び、
デマが簡単にこの世の中を支配できてしまえる時代。
溢れる情報社会の中で
何が正しいか、何が間違っているか、
誰を信用するべきかを
自分で選択しなければならない恐怖が
身に染みる
震えながらもページを捲る手が止まらず
時間を忘れて没頭しました。
社会派サスペンスとしての面白さが凝縮されてます。
実在するキリスト教宗教団体をモデルに描かれていく
『カルト教団の実態』
洗脳の恐怖や
家族を教団に捕られた者の悲しみが
読み手の心を掴んで離さない😱
人が洗脳された状態から元の姿に戻れるまで
その可能性のあまりの低さにショックを受けました。
自分は教団に救われたと信じて疑わない人間と
悪の手から引き剥がそうとする人間。
両者の根比べ
というより、一見
一人では到底勝ち目のない戦い
嘘を真実のように作り上げるプロ集団を相手に
彼らの「嘘の教え」の矛盾を
もし私が同じ状況に陥った時、見抜けるか。
とてもリアルな現場を目の当たりにし
逃げ道のない恐怖を想像させる描写でした。
教団の経営形態や洗脳方法、
彼らが誰も手が出せないほどの強力な組織であること
こういうビジネスの出現が、
日本人に「宗教=怪しい」イメージを刷り込んだ大本なのでしょうか。
ーー教団に救われている者も確かにいるんだ。
勧誘する側もまた、誰かに救われた人であり
自分よりもずっとずっと信仰心が強い人。
その事実の深刻さにひたすら心が痛みます。
どんな企業マニュアルよりも完璧で、
壊しても壊してもダメージを受けない彼らに立ち向かっていた主人公が
最後に手にした突破口とは…
読むのが苦しい、でも止まらない
そんな矛盾した面白さが最高でした。
人間の本質を描いた物語や行動心理学、
緊迫感溢れるサスペンス小説が読みたい方におすすめです🍃
では、また♡
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