【没入感たっぷりSFミステリ】「人間vs呪い」未知との遭遇が視野を広げる、小説で濃密な人生体験をしよう!

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、中島らもさんの『ガダラの豚』です。

読みやすさ
(3.0)
ゾクゾク緊張感
(4.5)
衝撃シーンあり
(4.0)
新しい出会い
(5.0)

おすすめしたい人
⚪︎未知のものに出会い、異国を知れる物語が好きな人
⚪︎世の中への視野を広げる読書を求めている人
⚪︎ハラハラドキドキ、命をかけたサバイバルや冒険ものが好きな人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

「ガダラの豚」 著者:中島らも/ あらすじ・感想

かつて研究のため訪れたアフリカ・ケニアで、事故により娘を失った民俗学教授。
深い喪失感からアルコールに溺れる彼は、研究資金を調達するため、テレビ企画の取材を引き受け、再びケニアへと向かう。

同行するのは詐欺師、マジシャン、そして妻と息子。
彼らは呪術を操る一族に会うため、広大なサバンナへと足を踏み入れていく――。

<感想>

近寄り難い表紙絵と堅苦しいタイトルから
この物語が繰り出されるとは、きっと誰も予想できない。

ページを捲るごとに膨らんでいく想像、
物語の中に広がる世界の壮大さに圧倒される読書体験。

これを読んでいる時、今思い返すと
現実世界の記憶の方があやふやになっています。
文字通り、本の世界から抜け出せなくなりました

読めば読むほど引き込まれていくストーリー構成と
読み手の心を鷲掴む強烈な表現の数々、

ゾクゾクとハラハラが止まらない
衝撃の連続に度肝を抜かれました。

呪術を研究する主人公、民族学者をはじめ
超能力者、マジシャン、呪術師、新興宗教家…

その道のプロたちそれぞれの視点で展開される本作は、

ーー人間の判断力がいかにあやふやなものであるか

その脆さと隠れた強力さについて掘り下げていく。

スピリチュアルや呪い、超能力に否定的な国、日本から
呪術への深い信仰心の上で人々の暮らしが成り立つアフリカの地へ…

珍しい食べ物や色の違う人、貧富の差や大自然を目の当たりにし
旅行気分でアフリカ滞在を楽しむ主人公たち一向は、

怖い物見たさと呪術を軽視したために
深い深い地獄への道に足を踏み込んでいきます。

内容の難しさに迷子になることが無く
期待と恐怖を煽る、巧みなストーリー展開で

私も主人公たちと同様、
完全に不意をつかれました。

気づいた頃には時すでに遅し..

選択肢を奪われ焦りからくる緊張感と
引き返せないという強い恐怖感が一気に上昇

彼らの怯えが本を握る手を伝って流れてきます。

姿形のない得体の知れない恐怖が
逃げても逃げても追ってくる..

そんな後半戦は、

洗脳する者と洗脳された者を相手に繰り広げられる
極限状態でのサバイバル

敵の武器や格闘技もエンタメ性抜群で
ハラハラドキドキを存分に楽しめました。

前半と後半で物語の表情が一変しながらも、
最後には、一本の線に繋がっていきます。

見えないものを無視していいのか。
マスメディアを簡単に信じていいのか。

終盤、強烈なメッセージを訴えかけてきました。

読み終わった後も
読み手をどこかに導いていくような
果てしない問題提起。

これだけ楽しませておいて
お土産も頂いてしまった満足感です🙏

タイトルの堅苦しさからは想像もつかない、
砕けている登場人物たちや、ぶっ飛んだ出来事の数々…
最初から最後まで多様な魅力を放っていた作品でした。

旅好きの冒険心をくすぐるスリル満点なアフリカの旅…🤤
私もこの物語に洗脳されてしまったようです。

では、今日も小説と素敵な1日をお過ごしください♩

 

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