【宮本輝・おすすめ長編小説】急がずじっくりと物語を味わいたい時に。視野を広げ、日常を豊かにしてくれる読書体験

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、宮本輝さんの『ここに地終わり海始まる』です。

読みやすい
(4.0)
人間ドラマ
(4.5)
読み応え・深く考えさせられる
(5.0)
感動
(3.5)

おすすめしたい人
⚪︎最後まで飽きない、展開が豊富にあるストーリーが好きな人
⚪︎様々な境遇を生きてきた人間が持つ価値観、生き方と遭遇してみたい
⚪︎こういう人間になりたい、こういう考え方いいな、という出会いや自分の人生について考えさせる一冊と出会いたい人に

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

ここに地終わり海始まる」 著者: 宮本輝 / あらすじ・感想

 

結核により6歳から18年の闘病生活を終え、新たなスタートを切った志穂子。
彼女の病気に奇跡を起こしてくれたのは、
一度見ただけの青年からポルトガルより届いた一枚の絵葉書だった。

<感想>

人生を読む。
物語の海に溺れる。

そんな壮大な経験をさせてくれる宮本先生の物語。

思い通りにいかない不条理さに
傷ついて、嘆き悲しんで..

でもそれ以上に他人の愛情を感じることができて
幸福を見出すことができて
いつまにか人生の教訓を会得している。

今作でも
良い人悪い人、色んな人間が登場して
それぞれが素直な心でもって
ぶつかってきてくれた。

18年間の闘病生活。
想像を絶する絶望感と息苦しさの中、
完結された病院社会で生きてきた少女。

世の中を知らない彼女の不安や焦り、
そして初めて異性に抱いた恋心を主体に
物語が展開されていく。

病院で寝たきりだった娘への両親の想い、
そういう境遇に生きてきた女性に
初めて会った人たちが受ける衝撃..

恋愛、親子、友情..
いろんな人間ドラマが彼女に向かって一気に押し寄せ、主人公を混乱させていきます

何が起こるか分からない人生

自分の恵まれなさや不幸を嘆きながら生きるのか、
小さな幸福にも大きな喜びを感じながら生きるのか、

幸福度も不幸度も
人それぞれ違っていて当たり前だということを
忘れてしまっていることに気づかされました。

私はこんなに素晴らしい宝物を持っている。
今病気もしないで生きている。
たくさんの本と出会えている。
これ以上に何を求める?

物語の上に立って
自分で自分に問う機会を与えてくれる本作。

読んだ後に、とてつもなく深い物語であったことに気づかされました。

※物語中にポルトガルの街並みは登場しませんので、旅系の物語を探している方は注意です。

今日も素敵な読書時間をお過ごしください^^
れんげ🐰

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