【おすすめ小説・大人ファンタジー】他人との距離感から生まれる新しい視点。今の人間関係を見つめ直したくなる一冊

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、本多孝好さんの『Alone Together』です。

読みやすさ
(3.5)
人間分析描写
(4.0)
仄暗い
(5.0)
感動
(3.5)

おすすめしたい人
⚪︎人間模様(ほんのり恋愛要素)メインのファンタジーが読みたい
⚪︎人間の本質や心理分析が豊富な物語が好きな人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

「ALONE TOGETHER」 著者:本多孝好/ あらすじ・感想

「私が殺した女性の娘さんを守って欲しいのです」
一度も会話を交わしたこともない大学教授が、
突然僕のもとへ依頼に来た。

周りの人間たちに振り回されながらも
少女との距離を少しずつ縮めていこうとするが…

人と人はどこまで分かりあえるかを問う

<感想>

人の本音というのは呪いか、解放か。

父親からの遺伝で
“人の本音が聞けてしまう”能力を持つ主人公

21歳という若さの彼は
この能力が持つ本当の意味とその影響力の大きさに気付かされていく。

想像していたよりずっと哲学的
時々ゾッとさせる人間の闇が顔をのぞかせる。

どこまで人の心に切り込んでいくのか…
計り知れない魅力を持つ物語だと思った。

母を殺し自殺した父
助からない病気の女性の息を止めた医師
二つの事件が絡み合いながら進んでいく本作。

この薄さで、この濃厚さ。
本多さんが作り出すストーリーと
そこに反映されるメッセージの深さに慄く。

「押し付けられた常識にもう振り回されることはありません。話してください。」

人の感情をむき出しにしてしまう彼の能力が
人を救うための術とも、
危険を助長させる恐ろしいものにも見せる展開が面白くて
もう夢中で文章を追いかけました。

社会的協調性やプライドによって人は守られているという新しい発見、
人の本音を知る行為自体がリスクであることを思い知る。

目に映るものや言葉で聞こえるものが世界の全てと思えたら
人は幸せか。

主人公の気持ちや気づきを一緒に共有しながら
私が持ちあわせない価値観とたくさん遭遇できて
とても新鮮な感覚でした。

本多さんが描くユーモアたっぷりの語り
今回も楽しませてもらいました。
悲壮感漂うストーリーに相反していて
重過ぎず読みやすい◎

恩田陸さんのサスペンス「月の裏側」や「まひるの月を追いかけて」が
好きな方も楽しめそうな雰囲気です。

では、またお会いしましょう🐰

小説選びに困っていませんか?

年間250冊以上の小説を日々読み漁っている私が、あなたの性格や好み、読書の目的などをもとに、心を込めて小説を選書するサービスを始めました♪

興味がある方は、私の公式LINEを<<無料>>お友達登録して詳細をご覧ください。

今話題急上昇中の新しい読書スタイル「選書サービス」を活用して、読書をもっと身近に、そして習慣にしていきませんか。

いろんな物語に触れて自分の内面を磨きたい!
感受性を養いたい!
今まで読んだことがない物語と出会いたい!

そんな多くの方にご利用いただいております。

▼今すぐ小説を選んでもらう▼