感情を揺さぶられる衝撃体験。幼い双子の視点で戦争と人間の本質を描く『悪童日記』──海外小説初心者でも手に取りやすい名作

「アゴタ・クリストフ著『悪童日記』。冷たい文体で描かれる戦争と人間の本質に迫る一冊」

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、アゴタクリストフさんの『悪童日記』です。

読みやすさ
(4.0)
心に迫る情景描写
(4.5)
翻訳の難易度
(2.5)
没入感
(4.5)

おすすめしたい人
◎読後に余韻が残る名作を探している人
◎子どもの視点から社会の残酷さを見つめてみたい人
◎戦争を通して、世界の仕組みや人間の本質に目を向けたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

戦時下、双子の兄弟は“魔女”と呼ばれる祖母のもとに預けられる。
厳しすぎる暮らしの中で、自らの心と体を鍛えながら
過酷な世界を生き抜いていく双子の日常を描いた物語。

感想⬇︎⬇︎(ネタバレなし、本を読む前の人にどうぞ)

感想を書こうと思えば思うほど、
たくさんの感情が頭の中で散乱する

読み終わってしばらく経った今もまだ
物語の情景がこんなに鮮明に残っているのに。

理解した“つもり”ではなく、
ただ胸の奥に、何かが確かに残っているような

 

厚さや読みやすさの割に

ズッシリ重かった。

 

家族から離され、
意地悪な祖母のもとに預けられた
幼い双子の少年たちが

生きるために

恐ろしい速さで身につけていく知恵と技術

 

他人を利用したり、
痛みに耐える訓練をしてみたり、
与えたり、与えられたり、
従ったり従わなかったり…

 

全ては自分たちが飢えないために..
この世を生きるために。

 

悪いのは子どもか?

それとも戦争か?

そんな問いがずっと頭について回る。

 

自立するための修行僧のように
毎日を過ごす少年たちを目の当たりにして

 

貧しさや死の恐怖、

そして戦争が、

人をいかに簡単に変えてしまうのかを突きつけられた。

 

それは子供の日記を読んでいるかのように
事実だけが、乾いた文体で淡々と綴られていく

 

将校、牧師、隣に住む貧しい少女、
逃れてきた軍人や敵国の女性――

 

少年たちの前には、強い者弱い者
いろいろな立場の人々が現れ

読み進めるほどに、

歴史・戦争・宗教
背景に潜む大きなテーマが静かに立ち上がり

そのスケールの大きさに、ただ圧倒されました。

本作の作者自身も、
ハンガリー動乱で国外に移住し

壮絶な時代を生き抜いたひとりであると知り
余計にこの内容が沁みました。

 

彼女の無機質で何の温度も持たない文体の
なんと秀逸なこと。

 

感情移入を拒むことで、
読み手を”守っているか”のようで

同時に、戦争の冷徹さそのものに触れてしまう感覚。

 

主人公の鋭い視点や根本にある思想
そして戦争の残酷さを剥き出しにさせる表現が

 

激しい感情に揺さぶられることなく
目の前の事実だけを追いながらも

 

平和について、
人の命について、
深く考えさせられた読書時間でした。

 

この物語に名作と称される理由があること
そして読み手を深く惹きつける複雑な魅力が
確かに存在していることを

読み終えた今、静かに実感しています。

 

⚪︎読後に余韻が残る名作を探している人
⚪︎子どもの視点から社会の残酷さを見つめてみたい人
⚪︎戦争を通して、世界の仕組みや人間の本質に目を向けたい人

ぜひ読んでみてください。

 

「もしあなたがこの状況に置かれたら、どんな選択をするでしょうか?」
読後、ふと自分に問いかけたくなる作品です。

 

みなさん、今日も物語と素敵な一日を✨

 

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