れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、三浦綾子さんの『母』です。
◎歴史の裏側に生きた“名もなき人々”の視点に触れたい人
◎「正しさ」と「幸せ」について考えたい人

あらすじ・感想
「わだしは、小説を書くことが
あんなにおっかないかことだとは思ってもみなかった。」
反戦小説「蟹工船」の著者であり警察に殺された小説家、
小林多喜二の母、セキの一生を描いた物語。
<本の感想です>
いったい誰が
多喜二をあんな目に合わせていいと言ったそれが神さまだば、わだしは神さまなどいらない。
185ページ目にあるセキの台詞。
いつも明るくて
何があっても子供の健康を案じ続けた母、セキが
物語の中で始めて見せた憤りが忘れられない。
我が子を見知らぬ誰かに殺された悔しさ
彼の運命を定めた神様を憎みたいほどの辛い気持ちが
真っ直ぐ突き刺さってきた瞬間だった。
明治始め、
非合法であった共産党に入党した小林多喜二。
日本の劣悪な労働環境と労働闘争を小説に描いたことで
警察から殺された彼を
産み、育て上げた母親像が
鮮明に浮かび上がってくる
相手にとっての本当の優しさとは何か、
人を幸せにするのは金だけではない、
愛する人の明るい未来のために時間もお金も..
自分の気持ちさえ惜しまなかった多喜二。
いつも笑顔で自分を見守ってくれる母をみて
世の中を変えようと思ったのかな..
共産党だろうと
悪者だろうと警察だろうと…
誰もが一人一人に母がいて
たくさん愛されてきた、いち人間である。
当たり前なのに立場が変わると
人は人を人だと見れなくなってしまうことが悲しい。
子を信じる母
母に幸せでいてほしい子
こんなに優しく温かい心を持った親子がなぜ
あんな目に遭わなければならなかったんだろうか。
母親の子に対する愛情
無償で無条件の愛に感動し
何度も涙しました。
歴史的背景よりも
ひとりの女性の心情に焦点を向けられている本作
小林多喜二の小説を読んでみたい、
この時代についてもっと知りたいという興味のきっかけをもたらしてくれました🍃
それでは、今日も素敵な一日を📚
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