れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、中山七里さんの『翼がなくても』です。
・優しいどんでん返しを楽しみたい
・視野が広がる物語が読みたい
・好きなことに一生懸命な人が好き
「翼がなくても」 著者: 中山七里 / あらすじ・感想
陸上200mのプロアスリート、沙良は交通事故で片足を失い実業団を辞めさせられる。
絶望と恨み、悲しみの中にいた彼女が目にしたもの、
それはトラックを義足で走る海外選手の姿だった。
絶望の底にいる彼女の運命は…
–
パラリンピックを目指す選手たちの
コンマ1秒にかける想い、熱意、努力に
ミステリーそっちのけで入り込んでしまう。
ーー体の一部を永久的に失う
それがアスリートにとってどれだけ致命的で絶望的なことか。
痛みとの闘い
練習ができない猛烈な焦りと不安、苛立ち
社会的地位、自信の喪失
さらには
障害者スポーツの資金の壁。
増えていくばかりのハンデの中で、
きっと、障害者になってしまう前より要求される
走りたい、記録を上げたいってハングリー精神とそれに伴う行動力。
彼女の無我夢中さがとても目立っていた物語だと思いました。
でもこのくらい強い気持ちがないと
生きていけない世界なのかもしれない。
そう思わずにはいられない必死さに
心を揺さぶられます
自分の寿命が縮んでも構わない。
選手生命が短いことも分かっている。
自分の体なので、自分の好きにさせてください。
ラストのどんでん返しで
彼女の原動力の中に別の要素も紛れ込んでいたことに気づかされます。
天才と狂人、努力家と…そして〇〇馬鹿、
みんな紙一重な気がしました。
正解も不正解もない、いろんな生き方が登場して
読み手の心に足跡を残していきます。
個性豊かなキャラクターや先が読めないストーリー展開
だけでなく
パラリンピックを目指す選手たちの環境、資金内情、
そして現在の義足技術など新しい知識としても
見どころ満載の一冊でした。
怖くないミステリーが好きな人、
読書で視野を広げたい人は
ぜひ読んでみてね。
今日も良い一日を🐰
れんげ
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