他人と自分の価値観を区別できるようになりたい。
同期入社した薫と乃梨子。
相手と自分を比べずにいられない、結婚して仕事を辞めた薫と
好きな人を奪われ仕事を一生懸命に頑張ってきた乃梨子。
絶対、私の方が幸せだ!負けてたまるか!
でも…もし別の人生を歩んでいたらどうだっただろう。
私は、選ぶ道を間違ってしまったんだろうか..
20代から60代までの二人の生き方・考え方の変化が綴られた物語。
れんげ
この記事を書いている私は、年間読書量250冊の小説好きインドア女子です。私が本を読んで感じたことをそのまま書いています。本選びの参考にして頂けたら嬉しいです
今回読んだのは、唯川 恵さんの『永遠の途中』です。
・今の生活に不安や焦りを感じる
・20~60代の女性
・恋愛やキャリア、結婚に関して悩みがある
女のリアルな本音
このタイトルが、まさに主人公二人の人生を物語っている。
こっちの生き方が正解かもしれない…と思った瞬間、いや向こうのほうが…
ひっくり返される。
後悔と「これでよかったんだ」の繰り返し。
家庭を持つ人生を選んだとしても、そうでなくても
幸せの度合いや大きさは、あんまり変わらない気がしました。
日本経済の維持発展のために子供を産んだ方がいいのはわかっています。
でも時代は変わってきています。
ネットができてラインもできて人間関係がもっと複雑になってきて、国の外からもいろんな風習や文化が入ってきて、それ相応に環境も人も教育も世間体も常識的理解ももっともっと変わっていってほしい。
ちょっとペース上げてくれたら尚良い。
なんでそんな嫌な思いをしながら結婚を、子育てをしなければいけないの。
なんでそこまでして自分幸せアピールを赤の他人にしないといけないの。
自分の不満が他人への妬みに変わり、体の中が毒だらけになってしまう…
生活習慣病まっしぐら。
この物語を読んでそんなことを考えた。
そんなの個人の自由だ。って言われたらそれまでです。結論を聞きたいんじゃない。
そしたら、それができないのは個人の性格の問題なのか。
ってことになってくるけど… そうでもない気がする。
これから新しい価値観や考え方を抱いた若者たちが次から次へと出現してきますよね。
この物語を読んで、自分の身近にも自分自身にも身に覚えがありすぎて…
色々考えさせられました。
私の友達には、子供を産むなんて気持ち悪いという人もいれば
不妊治療を頑張っている人もいれば
子供が生まれた途端に離婚してシングルマザーになった人もいます。
籍を入れないまま事実婚として一緒にいるカップルも多くなってきました。
どんな立場でも、何かしらで辛い想いをしていて、
傷つくことから自分を守るために虚勢を張って。
我慢は大事。そんなことにも耐えられないでこの先どうするの。
—本当に?
みて見ぬふりをせず、小説を通して向き合ってみるってすごくいい刺激。
楽になる場合もあれば、辛い過去を思い出したりして堅い決心ができる場合もあります。
「仕事に生きる女」「家庭に生きる女」って勝手に線引きされて、
羨ましがられて、比べられて、裏で悪口言われて、失望されて…
ただ自分がその時”よし!”と決めたことを選んで頑張ってきただけなのに。
今の心の中を見つめ直したいと思える、一冊だと思いました。
いろんな世代の女性におすすめしたいです。
全て自分が選択してきたことでしょ。自分が生きてこなかった人生に対して羨ましいとか負けたって思う必要はどこにもない。胸を張れ!って、毎誕生日に自分に言ってやろうと思う。
とんでもない感想文になってしまいました笑
強く思うことがありすぎて…いつもより感情的になってしまうテーマです😅
最後まで読んでいただきありがとうございます。
よい1日をお過ごしください。
れんげ
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