れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、塩田武士さんの『罪の声』です。
⚪︎ノンフィクションのような重厚なミステリーを求める人
⚪︎複雑な人間関係や心理描写にのめり込みたい人

あらすじ・感想
京都でテーラーを営む曽根俊也は、
ある日父の遺品から自分の幼いころの声が録音されたカセットテープと
英字で埋めつくされたノートを見つける。
テープから流れてきたものは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。
<感想>
記者たちの張り詰めた空気、
被害者の心の叫び
そして著者が用意してくれた
リアリティあふれる感動の結末…
記者と一緒に事件を追っているような
ピリピリした空気が伝わってきてとにかく読み応えありました。
実際に起きた「グリコ森永事件」をモデルに
犯行に用いられた子供の音声テープの発見から
事件の全貌を探っていく記者
と、もう一人の主人公
なんと
当時子供だった音声テープの声の主
被害者であり加害者かもしれない
この人選が鋭い。
彼が登場する度に、感情を乱されていくこの感じ…
未解決事件の沼に嵌っていくようでした
知ってしまったら引き返せない。
最後まで見届けなければ終われない。
放火、脅迫、誘拐、身代金
子供を狙った毒物混入…
犯人たちの極悪非道な犯罪に
何も聞かされてない純粋無垢な子供の声が利用されたこと。
これが何を意味するか。
時効が切れた今もなお、
苦しみ続ける者たちが小説を通して
初めて明るみに出る。
自分の興味だけで事件の真相を追究することが
誰かを傷つけることになるのではないか、
何度も迷う主人公の心理描写に心揺さぶられました。
“真相を知ったところで何になるのか”
を突き詰めていく展開が面白い。
もうひとりの主人公、記者の男が
最後にいい仕事をしやがります。
生き残っている者たちのために辛い過去を遡る。
他の推理ミステリーでは味わえない
深い感動がありました。
サスペンスとしての迫力
複雑な人間関係や心理描写にゾクゾクしたい方におすすめの一冊です。
では、また♡
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