【すべての日本人が読むべき】「涙」が止まらなかった…平和を造る考え方、人を思いやる優しさを学べる一冊。戦時下を生きた教師の物語『銃口』

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、三浦綾子さんの『銃口』です。

読みやすさ
(3.0)
歴史から学ぶ
(5.0)
世の中の見方が広がる
(5.0)
心に沁みる人間ドラマ
(5.0)

おすすめしたい人
◎日本の歴史を背景にした物語が読みたい(教科書以上の「人間の声」を知りたい人)
◎教育機関に携わっている人(教師・保育士・教育関係者)
◎涙が出るような感動作を探している人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

北海道旭川で育った竜太は、小学4年生の時に出会った担任
坂部先生の人柄に憧れ教師になった。
昭和12年、日中戦争が始まり炭鉱にある小学校の教師となり
教え子たちを毎日慈しみ過ごしていたが…

日本の教育を担う教師たちの奮闘、
軍国主義だった時代の日本を鮮明に捉えた感動作

<ネタバレなしの感想⇩>

「平和を欲するならば、戦争を理解せよ」
by 軍事史の世界的権威のバジル・リデルハート

 

好きなものを好きだと言える自由
人と違うことをしても咎められない自由
自分が信じたいものを信じていい自由

今の時代を生きていることがどんなに幸せなことか。

 

戦争、思想統制、軍国主義
どれも経験したことがない人間の方が
多く生きている現代で

これから何が起きるか分からない日本で
これからも続いてほしい平和な未来を祈るように読んだ。

 

ーーーー戦争は人間を変えてしまう。
そして、教育は人間を造りあげる。

 

このふたつが合わさった世界ほど恐ろしいものはない。

 

言葉や教育方針の自由を奪われながらも
教壇に立つことを願ったひとりの青年の目線で語られる当時の風景。

 

「思想統制」が何をもたらし何を奪っていったか、
政策の目的、規制項目、犠牲者たちの心の中…
深いところまでよく描かれていました。

 

「どうしたらいいか分からないときは、
自分の損になる方を選ぶといい」

 

これができる心の深さと信念の強さに頬を叩かれ
平和な世界を願う想いがより強まった読後。

 

人の真の温かさに触れた気がして涙が込み上げてきた。

 

読者の感情を根こそぎ掘り返していく三浦綾子さんの筆力は
相変わらず圧倒的です🥹

これは出会えてよかった。

少しでも読んでみたいなと思ったら、ぜひ手に取ってみてほしい。
絶対に裏切らない、深い内容です。

今日も素敵な一日を📚

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