れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、原田マハさんの『翔ぶ少女』です。
⚪︎「人を想うことの素敵さ」を改めて学びたい
⚪︎子どもの視点から世界を見ることで新しい発見をしたい人
「翔ぶ少女」 著者:原田マハ/ あらすじ・感想
1995年、神戸市長田区を襲った震災により
小学一年生の丹華は、兄と妹と共に医師であるゼロ先生に助けられた。
両親を失ったショックに苦しみながらも
仮設住宅の人々と絆を深めていく3人だったが…
ある日思いがけない出来事が訪れる。
<感想>
親を亡くした兄妹と
妻を亡くした父親が被災地で出会い、家族になる。
お互いを心の支えにして
毎日を懸命に乗り越えようとしている彼らの小さな姿が
マハさんの筆力によって
むくむくと、大きい影響力へと変わっていった。
ただ悲しいとか、可哀そうとか..
心にズッシリくるけれど、涙を誘わない感動と
大きな希望がある物語。
夢物語でいい。理想でいい。
希望を持たなければ何も始まらないってことを
誰よりも感じたであろうこの子たちが教えてくれました。
本作は、小中学生から読める物語。
でも読んでいくうちに
大人になった今だからこそ感じたこと、
気づかされたことがたくさんあった。
ーー「痛いか?お願いだからほんまのこと言うてくれ」
親を失った小学1年生の女の子が
他の大人のこの一言で救われる。
まだこんなに幼いのに
無理に笑顔を作って痛みに耐える少女の姿を想像しただけで
心が締め付けられた。
マハさんが描く
登場人物たちの言葉にならない感情、
情景で読み手の心を揺り動かす技量が素晴らしいです。
誰かを心から大切にすることがどういうことなのか。
それが伝わった時の言葉にならない嬉しさと、
人を想うことの素敵さを一から学び直しました。
.
ーー震災の恐怖や悲しみの先にあるもの。
.
辛い時、悲しい時の
「とにかく何でもいいから何かに縋りたくなる気持ち」に
マハさんが物語で出来ること全てを駆使して
応えてくれている。
ファンタジー要素が鍵です。
これこそが
マハさんが子供視点にこだわった証だと思っています。(勝手に)
憶測や勘繰りは一切取り去って
絵本を読んでいる時のような
見たものをそのまま素直に感じる読書を楽しめたのは
いつぶりだろう😌🍃
とても温かいエネルギーを運んでくれました。
こんな素敵な人間関係があるのかと、
温かい世界を見せてくれる読書がしたい方におすすめです🍁
では、また🐰
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